雨宮昭一の個人研究室

政治学と歴史学と地域の研究をしている雨宮昭一の備忘録です

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「西洋法制」の場に限定してすむか。天皇機関説事件。

一昨日7月17日に戦時法研究会がラインで行われた。米山忠寛さんが天皇機関説事件について、美濃部達吉の「圧勝」、日本の政党政治に貢献した、などのこれまでの「通説」やイメージと異なる報告をされた。[論争」において美濃部を批判する側の論理や態度を…

戦後憲法学の群像と戦後体制の形成・展開・動揺・ポスト戦後体制

編者の鈴木敦、出口雄一さんから『「戦後憲法学」の群像』2021年、弘文堂、をいただいた。戦後の憲法学を、それぞれを戦後第一世代から第五世代として、啓蒙の憲法学、抵抗の憲法学、制度の憲法学、その後の「護憲」などにニュ₋トラルな憲法学、と区分す…

ポスト「住宅都市」と「伝統社会]

本年3月に出版された「和泉市の歴史」第8巻『和泉市の近現代』を先月和泉市からいただいた。執筆者などの広川禎秀、佐賀朝、塚田孝、高岡裕之さんは、、学会などで交流して来た人たちである。 500頁にわたる大著である。和泉市域が農業社会から工業化が…

2021年7月の俳句

新しい本のむすびの内容に関わる報告を2か月ほどかけて準備し、6月27日の協同主義研究会で報告した。出口雄一さんの報告での、我妻栄の戦後の位置取りー1930,40年代の協同体論の重要性を引き継ぐーとそれへの批判をふまえて、もう一度その位置取り…