この間、カール・ポランニーの『大転換』および『カール・ポランニー伝』のいずれも500頁近い2冊を読み、1頁に要約しかつ私の問題意識の文脈に位置ずける作業を10日間で行い、やっと『地域総合研究』(本年3月)に載せる研究ノートの校正が終わった。ポランニーはどう考えても“協同主義者”と呼びたくなる誘惑にかられたことは、研究ノートに書いておいた。
かつ、この間私が主催するものも含めてあらゆる研究会、シンポ、ついには句会まで中止になり、閉門蟄居、少なくとも閑居させられて不善をなす以外になかった。
ということでこの間詠んだ俳句
紅梅を咲かさせている変電所
鯔(ぼら)であることはなぜ春運河
土塊の面魂や春一番
エスの字に跳ぶごんずいのふじびたい
混血の犬富士額日永かな
めはなだちよき地域猫はるじおん
みめのよきいぼいのししやひめじおん
ちゅういんがむの包装緑春惜しむ
いつまでも不明のおとこ日永かな
日永かな不明のおとこゆるく起き
春蝉の充実の地下七年
戦なくば戦前戦後なし五月
雲たった一つ浮く北多摩の日永かな
この世あるまえからの大銀杏
初めての春雨映る赤子の瞳
連翹やめはなだちよき地域犬
きだてよくみめはいまいち地域猫春
以上