2022-05-01 20221年5月の俳句 その一 空っぽの電車虎杖の芽まっすぐに ウイルスが変異を決めた春の午後 てんとうむしさかりててーぶるいっしゅうす 尺取虫一メートルを二分三十八秒 ともあれなんじゃもんじゃのはなざかり 壁につく線ぴたぱたぴたと夜の東風 夏風や弟子はげちゃびん師ふさふさ 柿若葉ひかり砕けし跡数多 来てみれば虹更地になりし少年期 うつむいている花つよきスノーフレーク 木の芽時つみれちくわと自由主義 谷川の山女魚の微熱雪を解く ゆらゆらと空くみかへるしじみちょう