雨宮昭一の個人研究室

政治学と歴史学と地域の研究をしている雨宮昭一の備忘録です

2021年8月の俳句

五輪に反対だが、柔道とサッカーを楽しんでしまっている。昨日の柔道団体戦で、フランスが金、日本が銀、の結果は、色々な意味で柔道全体にとってベストだと思う。フランスが柔道人口世界一ということもふくめて。さて8月の俳句。

ひたすらに常盤木落葉恋始まる

野分運ぶ踏切の音乳母車

深海の太鼓回され極暑来る

横十列縦十列の赤蜻蛉

十薬に占領されて健やかに

アーテイストは非正規二人の父となる秋

逝く尾崎すべてただ泣く新入ゼミ生

ラベンダー満開微熱の地球

万緑にくるまれていく車椅子

穂含月男の替えはいくらでも

ご近所と日傘かけ分け長話

遠くには別の雲ありゼラニューム

ときわつゆくさ白のみの闇恋順調

背に腹に手に肩に荷の一年生七月

時計草四時間遅れの時刻み

夏空にゆっくり倒れる自転車の人

小蠅にも大小のあり研究棟

届けられし桃主食昆虫となり

双子パンダ交互に母にの姑息を愛す

以上