雨宮昭一の個人研究室

政治学と歴史学と地域の研究をしている雨宮昭一の備忘録です

2021年5月の俳句

 私の七冊目の単著の準備のために、意図、構成、目次など考えていて、俳句のことを考える時間はすくないが,詠めたものを書く。

初嬰を万緑にくるみ帰宅する

初嬰を万緑にくるみバスを待つ                         

青葉全樹光の中の園児たち

コロナ禍やワクチン打ちて新緑へ

万緑の中にまたあり命かな

ベランダをふるさととするくろあげは

銀杏若葉てふ風のかけらをうけてゐる

甲州の寒気も漬かるたくわんは

深大寺平安の同じ緑風を吸っている

秋楡の二ミリの若葉銀放つ

どの家も貴族の館若葉若葉

以上