雨宮昭一の個人研究室

政治学と歴史学と地域の研究をしている雨宮昭一の備忘録です

2020年11月の俳句

 10月10日の占領戦後史研究会、17日の戦時法研究会、28日の獨協大学地域総合研究所の研究例会、11月1日の協同主義研究会といずれもオンラインで充実した研究会が続いた。その間に俳句もたくさん楽しんでしまった。

 小春人小春の猫も生返事

 枯木立夕陽を金の粉に砕き

 道ならぬ無害の老恋あかまんま

 咲き集いひかりあひけり秋の薔薇

 大空と大海の間溶け小春舟

 大紅葉妻の運転ありしころ

 風の先その向かうに猫小春

 鵯と目が合ったから冬が来る

 はなすすきおいでおいでと街の川

 街の川盗人萩に秋の蝶

 小庭秋ふぐり大きし猫の過ぎ

 中ぐらいの懐かし感やズーム秋

 小庭秋三時の猫と四時の猫

   この夏は炎暑とコロナとオンライン

 彼岸花後の茎のみ街の朝

 疎らなる七竃の実街の道

 犇めきし鯉の眼に彼岸花

 鯖雲に紛れ込んでる昼の月

 全小庭起ち上がりけり霜柱

 賢者にも愚者にも銀杏落ち葉降る

 木枯らしや賢愚諸共吹きさらし

 以上