雨宮昭一の個人研究室

政治学と歴史学と地域の研究をしている雨宮昭一の備忘録です

2020年1月の俳句

ずわいがにのごときかなしみおおあした

昨日と何も変らぬ大旦

初空や時を追い越す雲の影

成人の日の律儀なスカイツリー

やはらかき雨成人のそれぞれに

成人の日の惜しげもなき寒さ

初旅は友の通夜なり甲斐連山

よそおいの静かに終わる甲斐の山

梅一輪峡谷の天碧を増す

梅二輪ひらく初空ひろがりぬ

こぞことし壁に重たき恋衣

仇敵の如く雑草に対ひおり

昨年4月病院にて

麻薬打つ身のあたたかく宙に浮く

麻薬打つやはらかくあたたかく時止まる

麻薬切れ時流れ始まる西病棟

おもむろに三尺歩むいのちふたたび