雨宮昭一の個人研究室

政治学と歴史学と地域の研究をしている雨宮昭一の備忘録です

11月の俳句 南天に南天の実

11月5日小金井市公民館自主講座で「小金井市近現代史における生活の困難と互助と

連帯をめぐって」の講演行う。参加された市民がいずれもボランティアなどの社会に関わられていることに驚く。俳句、尺八、しごとなどなしつつ。

 著書の初校やっと終わる。26日の村松岐夫さんと共に行う「放談会」の準備を始めている。『天川晃最終講義 戦後自治制度の形成』放送大学叢書 2017年に対するコメントである。私のポイントは戦時、戦後、ポスト戦後システムの変化の中に天川モデルを位置づけるとどうなるか、および天川モデルに地域自治、地域運営、地域社会形成を入れ込むとどうなるか、である。天川さんがいてくれたらすごく面白くクリエイティブになるのに、と痛惜強い。

 ということで俳句への余力がなかったが初校校正の終わりに行った伊豆旅行と12日の高幡不動吟行句会でつくった推敲不足の俳句を載せる。 

白小菊懸崖仕立ての恋もあり

笹の舞かすかに揺るる水琴窟

紅葉のまつただなかに鳶降りる

講終へる南天南天の実柿に柿の実

須臾の実の赤に耐えかね空碧に

赤々と五層の伽藍鰯雲

走りびと花踏みしだき神無月

秋高し小田原城に人の影

国府駅直ぐに遙かな秋の海