争点は、日本国憲法、その憲法に規制された安全保障、必ずしも新自由主義的でない社会保障、外国人との共生などを要素とする戦後体制をどうするかである。
安倍自民党も小池希望の党も改憲、憲法に規制されない軍事的安保、新自由主義、日本ファーストなどで戦後体制を越えようとしており、小池の方が過激であるが越え方としてはおなじである。それに対して立憲民主党や共産党、社民党などはニュアンスは異なるが戦後体制を壊さずそれを基盤に戦後体制をこえようとしている、といってよい(戦後体制の越え方については雨宮『戦後の越え方』日本経済評論社、2013年)。
このようなこれからの国民や国家の将来を決める大事な選挙で安倍が小池か、のようなところに争点があるわけではない。