雨宮昭一の個人研究室

政治学と歴史学と地域の研究をしている雨宮昭一の備忘録です

2021-12-31から1日間の記事一覧

国際における自立的行動の普遍的な正当性の歴史的根拠と方向性

現在、中国とアメリカがきびしく対立している。これに関して、日本はアメリカに添いつつ、アメリカの方針に必ずしも全面的に従わず行動している。それに対して一部、とくに安部前首相などは、素早くアメリカと一体の行動をとることを主張している。政府は上…

西洋思想と法制に還元できるか、還元できない「固有性」を実体化しないで人類史の中に位置ずける。

12月25日に行われた戦時法研究会のもう一つの報告は森本拓さんの「上杉国家論の法思想的意義の検討」であった。報告はイエリネック以後の上杉慎吉の依拠する思想を緻密に追求し、最後の方では、日本思想史において、個人と国家の関係に着目して整理する…