雨宮昭一の個人研究室

政治学と歴史学と地域の研究をしている雨宮昭一の備忘録です

2021年の年賀状

 明けましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。

 昨年は協同主義研究会、五つ程の学会、研究会でのオンライン参加と報告(戦時法研究会)をいたしました。以前より多く、以前には戻らないでしょうね。

 新しいことは四月に俳句結社「澤」に加入したことでした。「前の世に見しごとき街春の雪」「秋蝶に兵士の列の乱されず」の二句が選にのりました。屋根,、雨樋など家の修繕をし、自分の老化と家の壊れのシンクロがなくなり、身体・心・知の構成が爽快な職人さんたちと楽しいつきあいができました。

 さらに恐ろしく細かいゴミの分別ができ、またベランダでの小さな循環社会のの試みや、ブログも続けています。家族は元気ですが会えないことが大変つらい一年でした。

 今、1月半ば締め切りの研究ノート「四潮流論から協同主義研究へ」の完成に苦闘しています。それは、十三年前に岩波新書で、また三年前の著書でふれてきた、日本の近現代史を、自由主義と協同主義、市場と協同、資本主義と協同主義の共時的には両者の同時存在とその割合、通時的には自由主義から協同主義へ、新しい自由主義から新しい協同主義への、螺旋的循環として把握できる、との論点が、この現在のコロナ禍で、現在でも世界的な空間でも、新たな展開がもとめられていると思うからです。

 皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

 2021年 元旦

  雨宮昭一