クレイジーともいうべき炎暑がおわりつつある。この間も研究会,句作などはおこなっていた。とくにオンラインであるが、8月30日の協同主義研究会では、三木清の協同主義研究、美濃部達吉の「天皇機関説事件」の二つの新しい視角から、あるいはこれまでの通説を根底から覆すような報告がなされた。いずれも印刷される予定である。議論が深まり司会をしていたが、快いものではあるが知的にも体力的にも疲労した。最近はイギリスや中国の研究者の参加が増えている。
もう一つは炎暑と関係あるかもしれないが、安倍晋三首相が8月28日に辞任を表明した。その後後継をめぐり様々な動きがある。このことに関して昨年2019年5月9日のブログで「『一強』の今とこれから」と題してコメントしている。すこしえらそうだが、1年4ヵ月前のものだが経過、内容、意味にわたって付け加えることはない。
9月の俳句
川原の石の放てる秋の声
街角の銀杏放てる秋の風
へこきむしへこいてくさにへこたれず
木槿垣駐車のいない駐車場
暮れ泥む翡翠碧く条残し
縄文の杉放ちてる秋の声
美少年きゆむきゆむ菓子食む手術前
神田川摂氏三十七度の街無音
三十七度無音にぎあふ池袋
俺が世界世界が俺三十七度
蚊も蠅も絶滅したかこの炎暑
瘦せ果てて街で射たれし熊の夏
以上。