雨宮昭一の個人研究室

政治学と歴史学と地域の研究をしている雨宮昭一の備忘録です

2020年7月の俳句

夏落葉落ちる音のみ自粛午後

校門初夏のびしたままの長い猫

知り人のかおこえ嬉々とズーム夏

数千のはくてふもつれおほけやき

句誌の上交合はじめる小蠅たち

時計草落ちて時空のかたよりぬ

ライトブルーのサングラスものおもはざりき

あらためて紫陽花をみる通勤人

夾竹桃断じて赤しテルミドール

濃い色のサングラスかけ快活に

東京に水の澄みたる深大寺

君のままでいいといふ本梅雨半ば

知り人に誰もあはずに梅雨に入る

九条を柱にアジアと世界の協同体

日向水蹂躙している一年生

七月の夕闇に佇つ逢へぬ日々

七月のシンクの水のよく排ける

七月の揚羽おほえる

変電所  以上