雨宮昭一の個人研究室

政治学と歴史学と地域の研究をしている雨宮昭一の備忘録です

2019年年賀状

 

 -明けましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりました。本年も宜しくお願い致します。昨年はいろいろな意味で少し画期的な年でした。『協同主義とポスト戦後システム』の出版、小金井市近現代史の地元でのゼミ、それをもとに『市民運動新聞』での9回の連載(ブログに未定稿ですが載せました)、などを行いました。            
 それと内容的には関係しますが、1995年以来気にしていた本土各地域の当事者性という沖縄基地問題の打開の方法に近い意見書が地元市議会で2018年12月6日に全国で初めて議決されました。
 この当事者性はそれがなくても済んだ戦後体制から(雨宮『戦後の越え方』2013年227頁)外交、内政諸領域で当事者性をもたざるをえない時代への応答の一つでしょう。冷戦体制の終わりが当事者性を持たざるを得ないポスト戦後体制の始まりでした。それが1989年で平成元年でした。それから30年がたちました。たとえば最近アーミテージやジョセフナイ氏が日本国憲法改憲は不要で実質的な日米の軍事関係の提携を深化すべき、といっています。つまり戦後体制の一環である憲法体制、特に第9条は米国の属国化の継続ともなります。9条を維持してかつ属国にならない在り方はいかに可能か、をそらさないで考える当事者性が客観的に求められていますね。小金井市議会の決議はその一つの在り方だと思います。                          今は回復しておりますが、体調を崩し、配食、介護、ベッドなどをいれてきちんと開いて依存しきちんと自立できる新しい生活システムに子供たち、その配偶者たち、各職員、趣味の集まりのみなさんたちのおかげで移行できました。皆様の健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
2019年 元旦